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小水力発電開発日記

アドバンスの新事業 小水力発電開発日記 Vol.2

アドバンスは新たに小水力発電事業への挑戦を始めました。第2回となる今回は、現地調査のエキスパート、株式会社プロメディア開発部長の坪井さんが開発風景をお届けします!

イノシシに遭遇することも。「地元との共生」を大切に

私が小水力発電の現地調査を始めたのは、2014年の後半くらいからでしょうか。現在は、福島県や栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県をまわり、小水力発電に適した砂防堰堤(砂防ダム)を探しまわっています。

最初は調査する県の役所に行って、河川の図面をもらったり、測量をする際の申請窓口、水利権や漁業権などを確認しています。また、国定公園や国立公園の第一種特別地域では設置できませんから、環境省の出先機関に行ってあらかじめ確認の上、調査の対象から外すようにしています。

それからは、ローラー作戦のように、くまなく探してまわります。役所で河川の流量データが得られた場合には、候補地を絞り込むこともできます。

調査では色々なことがあります。5月ごろは、毛虫がすごいんです。ほうきで毛虫を掃くくらい出ますし、川を見るとたくさん流されていくのも目にしたりします。

砂防堰堤の場所はさまざまで、たどりつくため、草や木を刈りながら分け入っていくこともあるんです。

クマにはまだ出会ってませんが、イノシシはすぐ近くまで来たことがあります。その時は大声をあげるとイノシシは逃げていきました。万が一の時に1人では危ないので、調査は2人1組で行っています。

調べるのは、標高差や高低差、水量、水深など。近くに高い山のあるところは落差が期待できますね。雨は水量に影響を与えますから、たとえば雨が3日間くらい降り続いた後は、それから4、5日後まで調査を延期しています。

『優良物件』(発電に良さそうな場所)が見つかれば、それから月に1回の調査を継続しますが、これらの調査は地元の方に依頼しています。

小水力発電で使用する水量は全体の3分の1までにとどめています。農業など他にも使用される方々もおられますから、それ以上は使用しない方針です。また、設計や施工、メンテナンスも地元の方に依頼します。私たちは、地元の方々との共生を大切にしているのです。

  • 福島県の大自然の中にある河川を調査。ポータブル型電気流速計「とびうお君」を使って水の流れを測り、発電量を予測します。

  • こちらも福島県にある河川。水量が多い時期に撮影しました。

  • 同じ場所から定点観測しました。水量が大幅に減っているのが分かります。